直径4 cm・厚さ1 cm程度のエアロゲルサンプルを2つほど超臨界乾燥可能な装置。比較的安価です。
液化炭酸ガスを15度で半日フローして湿潤ゲル内部をヘキサンから溶媒交換し、弁を閉めて40度に加熱すると約10 MPaの超臨界条件になります。その後減圧することでサンプルが得られます。乾燥前の湿潤ゲルをヘキサン等の非極性溶媒に置換する必要があり、脱水しきれないサンプルには用いることができません。
使用後はOリングが膨潤するため、交換もしくは元に戻るまで時間を置く必要があります。仕組みが単純なため慣れれば扱いやすい装置です。
液体CO2の蒸気圧はWikipediaのデータページが参考になります。