ベーマイトナノファイバーがレゾルシノール・ホルムアルデヒド(RF)骨格相に分配する現象を利用して、モノリス型多孔体の骨格内部にナノファイバーを配向させたナノファイバー強化材料の作製に成功しました。直径数十ナノメートルの多孔体骨格内にファイバーを取り込んだ構造体はほとんど例がなく、原料を混ぜて温めるだけの簡単な作成プロセスとあわせて今後の発展が期待できます。
得られた多孔体に関して耐炎テストを行いました。難燃性の多孔体であることから高温での遮熱材料などへの応用が考えられます。
論文
Hayase, G. Fabrication of Boehmite Nanofiber Internally-Reinforced Resorcinol-Formaldehyde Macroporous Monoliths for Heat/Flame Protection. ACS Appl.
doi:10.1021/acsanm.8b01518 (ポストプリント・ACS Articles on Request)